経営者向け
2017/10/28 (土)
乾 恵

簡単にOK出していませんか?

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先日、男性の知人が結婚しました。

どうやら男性でもマリッジ・ブルー
あるらしく

 

つい、「女子か!」
と、突っ込んでしまいました

 

女性のみなさん
すみません

 

マリッジ・ブルー
結婚することになって
式の日取りなど決まった頃に
起きる感情のことをいうそうです

 

 

どんなに相手のことを
愛していたとしても

 

「この人でよかったのか」とか
「これからどんな生活になるのか」
などの不安が押し寄せてきます

 

実は、採用にも同じことがいえます

 

新卒の学生の場合
試験を一次、二次と受けていくうちに
次第に入社意欲はあがっていきます

 

意欲がピークに達するのは
入社するときではありません

 

それは
内定の通知をもらったとき

 

しかし、その意欲も
ピークを堺に下がりはじめます

 

 

 

これは、
めでたく婚約が成立し
あとは式を待つばかりという
結婚と同じ状態といえます

 

「マリッジ・ブルー」ではなく
就職ブルー」の状態となり

 

この会社でよかったのか
あの会社の方がよかったかな

 

と迷いが生まれてくるわけです

 

私が
内定はあとだしが基本です

 

と、いつもいっているのは
自分の失敗してきた経験と
学生の心理を考慮しているからです

 

学生がA社、B社、C社と、
複数の会社に応募したとします

 

どの会社にも魅力を感じて
本人が迷っている
そんなケースが多々ありますが

 

その場合
カープのドラフトのごとく
他社に先駆けて意思表示をせねば!

 

と、焦って内定を出すのは
まずいやり方です

 

学生は
その段階で入社意欲が
下がり始めるからです

 

はじめは、
A社にも、B社にも、C社にも
同じ程度で行きたい気持ちが
あったとしても

 

内定をもらった順番で
その意欲が下がっていきます

 

恋愛でも、気持ちが伝わらず
もどかしくなり
思いが大きくなるように

 

内定でも
待たされれば
待たされるほど
入社意欲は高まります

 

 

恋が成就したとたん
相手への熱が冷め

 

釣った魚にえさはやらない
という心境になるように
 簡単にもらった内定は
 簡単に辞退する可能性が
 高くなるということです

 

だから、相手がいい人材で
あればあるほど

 

焦らずにぎりぎりに
引き伸ばしてから内定を出す
ほうが成功率が高まります

 

それは、
苦労して苦労して得た内定だ
と相手に思ってもらうためです

 

そこがわからずに
1回目の面接で
「ぜひ御社に入りたいです!」

 

と言われて双方で盛りあがり
「この場で君を採用だ!」

 

と言ってしまい
あげく簡単に辞退された
苦い経験もあります

 

学生も一生がかかっているので
自分の気持を優先します

 

だからこそ
内定はあとだしが原則なわけです

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