経営者であれば誰しも「良い職場環境にしたい」
という思いがあるのではないでしょうか。
しかし良い職場環境の理想形は、
会社の業種業態や規模によって千差万別かと思います。
環境と言っても働き方や職場の衛生面・人間関係など
幅広い意味を含んでいるため、
「これが良い状態だ」とは一概に言えないという方も
いらっしゃるでしょう。
とても抽象的な表現だからこそ、
なかなか具体的なアクションを起こしにくいのかもしれません。
「あれもやらなければ、これもやらなければ」という
多忙な方であれば、さらに緊急度が下がってしまう課題です。
結果として、社員の退職や書類の紛失など何か問題が起きてから、
改善しようとするということが多いのではないでしょうか。
しかし問題が起きた直後は改善しようと思っていても
時間が経つにつれて風化してしまい、
いつの間にか放ったらかしになっていた、
という経験がある方もいらっしゃるかと思います。
人が働きたくなる、働き続けたいと思う職場環境をつくることは、
経営者として真剣に向き合わなければならない課題です。
以前「Z世代が求める理想の上司像とは」という記事には、
Z世代が経営者や上司に求めるもの、理想の職場について
調査した結果が書かれていました。
それによるとZ世代が求める理想の上司像は
というものでした。
そして、職場環境としては
といった環境を求める傾向にあることが明らかになりました。
つまり一昔前はリーダーが中心になって組織を牽引していくことが求められ、
互いに切磋琢磨することが好まれましたが、
現在はたとえ新人でも「人」として尊重し、
お互いに助け合う環境を求めているということです。
とはいえ、社会経験の無い新人を指導する場合、
上記のような特徴を持つZ世代に苦労する経営者は多くいます。
そんな経営者の方たちに私からお伝えしたいのは、
仕組みで動かす「環境マネジメント」を取り入れることです。
そもそも旧態依然のマネジメントが有効でなくなったのは、
人に頼りすぎた手法や組織づくりをしてきたケースが多く、
組織を引っ張っていた人材が抜けてしまうと
たちまち上手くいかなくなってしまいます。
「この人だからできた」とか「この人にしかこの空気感を出せない」から
「この会社だからできた」という言葉に変わるように、
仕組みで環境づくりをしていくことが必要だと思います。
教育や職場内でのルールも同様で、この会社だからできているという会社づくりが必要なのです。
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