◆転職が当たり前の時代に
転職が当たり前の時代になり、
転職希望者数は過去最大を記録しました。
そのため、中途採用(以下、キャリア採用)の対象は多くなりました。
(ただ、実際に転職した数は、まだそこまで伸びていないのが現状です)
一方で、自社の社員も転職を考えるのが当たり前となり、
いかに優秀な人材に働き続けてもらうかという
定着の観点もこれまで以上に重要になりました。
◆大企業のキャリア採用比率が増加
大企業におけるキャリア採用比率が
過去最高に達すると予想されています。
これは、企業が多様性を重視し、
外部から専門性を持った人材を
積極的に採用する動きが背景にあります。
では、なぜ大企業が多様性を重視するようになったのでしょうか。
それは、人的資本経営が重視されるようになったためです。
人的資本経営とは、人材を企業の”資本”とする考え方ですが、
評価される項目として、人材の多様性があり、
新卒とキャリア採用の人材比率も1つの指標です。
人的資本経営を重視した結果、
キャリア採用の比率を大きくするために
大企業は今後もキャリア採用を強化していくことが予想されています。
そのため、これまで求人の競合として上がってこなかった大企業が
競合として台頭するようになり、中小企業は大企業よりも
自社を選んでももらうための”魅力”を作り、
発信していくことがとても重要になります。
◆大企業の若手の転職者が増加傾向に
とはいえ、大企業からの転職者、特に若い方が
中小企業へ転職しているケースも増えてきています。
昨年、”ゆるブラック”という言葉が話題にもなった通り、
働きやすさだけでなく、働きがいを求める若手も増えてきています。
”働きやすいけど、働きがいがない。”
そのような理由で、大企業から転職する若手も増えてきているようです。
現在の転職の動向としては、会社への不満よりも
将来の不安で転職する傾向にあるので、
よりやりがいやスキルアップ・キャリアアップを求めた結果、
大企業よりも中小企業やスタートアップなどへの転職が増えてきています。
◆まとめ
・転職希望者が増加傾向。採用だけでなく、定着も重要に。
・大企業が採用の競合として台頭。
・一方で、大企業→中小企業への転職も増えている。
上記が、2024年の大きな流れとなります。
自社の優秀な人材をいかに定着してもらい、
大企業に負けない魅力を作ることで、優秀な人材を採用していく。
そのために、働きやすさだけではなく、
働きがいをいかに訴求できるかが今後のポイントとなりそうです。
参考になれば、幸いです。
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