一部で「カレーの妖精」という呼び名が定着しつつある後藤です。
ごめんなさい、少し見栄をはりました。
ただ社内で「カレー」という単語が話にでるたびに、
こちらを見ている人と目が合います。
これも地道にカレーをネタにブログ書き続けた成果でしょうか?
地道に、という言葉で最近読んだ本に書かれていたことを思い出しました。
それは「頑張っていれば、いずれは報われる」という考え方の危険性です。
大学で行われた実証実験によると、努力の量とその成果の関係は
努力の対象によって異なることが証明されたといいます。
つまり報われない努力を繰り返し、
人生を浪費してしまう可能性だってあるということです。
さらに「成功した人は、それに見合うだけの努力をした」という考え方は、
被害者非難や弱者非難につながるというのです。
要するに不幸な目に遭った人に対して
「そんな目に遭った原因は、本人にある」と思ってしまうのです。
他にも「努力は報われる」という考え方に囚われると
「社会や組織を逆恨みする」ことになりかねないことも
指摘されていました。
自分が報われないのは、社会や組織が間違っているからだ
と考えてしまうのです。
これは身に覚えがあるだけに、なかなかに刺さる内容でした。
そして思い出したのが、シナジーのクレドにある一文です。
仕事の成果=能力×情熱×考え方
成果を出すためには、能力や情熱だけでなく考え方が大切。
つまり、こう言い換えることもできます。
報われる=努力×方向性
どれだけ努力をしても、方向性が間違っていれば
報われないことだってあります。
そのことから目をそらして、社会や組織を恨むのは
もったいないように思うのです。
自分がいる会社に対して不満があって、
転職を考えるということもあるかもしれません。
会社への不満と一口に言っても、人間関係や給料・仕事など様々あるでしょう。
ただ不満の内容が「自分の頑張りが報われない」というものであれば、
一度ふり返って考えてみてほしいことがあります。
1.会社やチームの目指すもの(ビジョン)は何か?
2.そのビジョンに自分は共感できているのか?
3.会社やチームの進んでいく方向は?
4.自分の頑張り(努力)の方向性は、会社やチームの方向性と同じだったか?
この4点を考えてみて、
会社やチームのビジョンに共感できても、方向性が違っていたという時には、
その方向性のすり合わせをしてみる価値は、十分にあると思います。
自戒も込めて、会社の方向性と自分の努力について書きました。
さて、長いようで短い3ヶ月限定のブログリレー、いかがだったでしょうか?
リレーはあと数日続きますが、私の更新は今日が最後です。
「キャリア」という固いお題を、どう嚙み砕いていくか迷走した3ヶ月でした。
働き方が多様化している今、社会とのかかわり方も多様化しています。
どうやって社会とかかわり、自分の居場所をつくるのか、
このブログをきっかけに考えていただけていれば幸いです。
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