シナジー活動記
2019/06/17 (月)
小濱亮介

「みんな言っているよ」の罠

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今日はおはマンデーですね。

おはマンデーを後輩にバカにされましたが、これを続けていくと愛着が出てくると信じて言い続けようと思います(笑

 

さて、私が広島に来て10年目となり、岡山で18年、高知で4年と段々広島にも慣れてきました。

最初の3年位はあまり外にもでず、なにかしたいなぁという思いで

ずっと読書をしていた引きこもりだったと思います。。

 

ずっとサッカーをしてきて、大学でフットサルをしていたので広島でもフットサルをしたいと思っていました。

 

そこで見つけたのが、東広島国際交流フットサルリーグというもので、毎月フットサルができると思いゲリラで参加しました。恐らく7年前くらいだったと思います。

 

東広島国際交流フットサルリーグとは

”東広島市国際交流フットサルリーグは、東広島地域における国際交流の促進及び、多文化共生社会の実現をめざして、2008年に始まりました。

東広島マツダ会、東広島防犯連合会、アサヒカルピスビバレッジ株式会社が協賛し、大学生を中心に運営を行っています。

年間リーグ戦とチームを混ぜた交流戦を行い、参加国は延べ30カ国を超えています。

フットサル以外にも、地元西条の酒まつりにボランティアで参加するなど、地域の活性化にむけた取り組みも行っています。” Facebookより引用

 

シナジーでもチームで参戦し、いつの間にか事務局をさせていただいています。

 

昨年10周年祝賀会をさせていただいて、盛り上がって嬉しい限りでした。

 

チームが約20チームほど所属しており、毎月リーグ戦を行っています。

事務局の立場として、各チームの話の意見を聞いて、より良いリーグにするために広島大学の学生の運営をお手伝いしています。

 

話し合いの時によく出てくるのが「みんな言ってるので、こうしたほうが良いのでは?」という言葉をよく聞きます。

 

苦い思い出としてそれを採用すると他のチームから「なんでそんなことやったの?」と聞かれて少し炎上したことがあります。

そのチームはみんなのなかに入っていなかったのです。

色々と紐解いてみると、昔からいる人で発言力のあるひとの声だったりするのです。

 

これを会社経営に置き換えると

チームで仕事を行っている方は「みんな言っている」や

「いつもそうなっている」という言葉は聞かれるのではないかと思います。

 

例えば、次のように営業マン言ってることもあるかもしれません。

 

「今度の商品は、多くの顧客から『使いにくい』と言われています。

営業部のみんなもダメだと言っています。これじゃあ営業がいくら頑張っても売れません。

最近、いつもこんなかんじです。どうにかしてください!」

 

こんな会話もあるのではないでしょうか。

まさに「みんな」「いつも」のオンパレードですね。

 

詳しく聞いてみると、数百ある取引先の内2~3社から言われただけ。

営業10名いる中の2名が言っていただけ。

 

そんなケースも珍しくないですよね。

 

もちろんたまたま聞いた2~3件の意見が全体を表しているという考え方もできます。

ただ、人の意見というものは必ず「正規分布」つまり、良い方にも悪い方にも極端な意見が数%は出てきます。

 

そこだけを拾えば「この商品は全然ダメだ」という結論にも「この商品は素晴らしい」という結論にも導くことが可能です。

 

現場の意見を針小棒大に誇張して、社内の他部門の攻撃をする人もいます。

過去に実績を上げてきたプライドの高いベテランほど、この傾向が強い気がしています。

 

社長がこの意見一つ一つに耳を傾け、それに右往左往されていたら

成し遂げたい未来に近づくはずがありません。

みんなが完全に同じ方向に向いていたら別ですが。

 

私の経験上、数字で語れないと「声の大きな人」の意見が通りやすいです。

 

そこを見極めるためにもちゃんと数字で話さなければならないのです。

 

「みんな」とは具体的に何パーセントの人で、売れていなければ他の製品とどのくらい売れていないのか。

 

それに対する損失はいくらになるのか。

 

こうした数字があって初めて議論は前に進みます。

 

数字を用いて話をして、理詰めするのは意地悪だとか強者の戦略に思えるかもしれません。

ただ、実際はむしろ、数字で話すことは「弱者の戦略」と言っても良いと思います。

 

なぜなら感情的な議論になると最後に勝つのは必ず「声の大きい人」だからです。

声の大きい人とは立場の上の人や年齢が高い人。

 

社長自身がこのようになってしまうと

若い人たちや現場の人たちの意見は握りつぶされ

何も変わりません。

 

こうした組織はいつまでも変わることができません。

社長自身がしっかりと数字でコミュニケーションをとる癖で話す必要があります。

それがここ余地良く経営が継続的に成功し続ければ良いと思います。

ただ、それは圧倒的な商品がなければできません。

ちゃんと数字で話をし、数字でお互いコミットする。

窮屈な気もしますが、それが一番自由とも言えます。

経営においてとても大事なポイントと言えると思います。

 

会社経営において大事なのは部分最適では無く、全体最適です。

そこを見失ってはいけないのです。

 

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この記事を書いた人
2010年、新卒でシナジーに入社し、人材サービス事業に従事。2021年に執行役員に就任。 これまでに2,000名以上の転職相談を受けた経験から求職者の視点を取り入れた中小企業の採用戦略を立てることを得意とする。 社内で新規事業の立ち上げを5事業ほど経験し、自身も2019年に社内起業を行い、代表も務めている。 様々な経験から採用戦略、経営戦略、システム構築などのアドバイザーとして活躍しており、10社以上の顧問先持つ。
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