皆様こんにちは
最近健康のためにお菓子を断ち、
水道水をミネラルウォーターに変える機械を家に設置しました、中田です。
本日は元心理学コースらしいお話をしたいと思います。
「直感」についてです。
皆様は直感をどれくらい信用しますか?
「いいアイデアが直感で閃いた」とか
「大事な決断は直感に任せて来た」という方もいらっしゃると思います。
実は、直感で思いついた選択と
30分考えた末に出した選択は
86%一致すると言われています。
これはファーストチェス理論と呼ばれ、
チェスをするときに5秒以内に差す手と
30分考えた後に差す手が86%同じだったことから実証されました。
30分も時間をかけた答えが5秒で考えたものと同じなら
時間対効果で考えても直感は優れていそうです。
しかしながら、直感には思わぬ落とし穴があるのです…
本日はその落とし穴について紹介します。
そもそも直感とは何でしょうか?
直感も論理的思考も結局は脳で考えた結果出た答えなのですが、
論理的思考(アルゴリズム)が
じっくり時間をかけて考え出したことに対して
直感(ヒューリスティック)は
脳のエネルギーを節約し、素早く出したこと
というように時間とエネルギーの点で異なります。
イメージでいうと同じご飯を炊くのでも
普通に炊くのか早炊きするのかの違いと思ってください。
先ほども言ったように直感が正しい場合もかなりあります、
しかし、直感で選んだ結果間違えてしまう
『認知バイアス』という落とし穴にはまってしまうことがあるのです。
認知バイアスの例を上げ始めるきりがありませんが、
いくつかご紹介します。
・自分が知らない新しい情報より
良く知っているものの方が正しいと判断してしまう(確証バイアス)
・重たい物の方が重要で真剣なものだと思ってしまう。
(面接で志願者の情報が書いてあるクリップボードの重さを変えると、重たい方の志願者がより真剣と判断される)
・無意識のうちに、他集団と比べて自分の所属している集団のほうが
優れていると思ってしまう(内集団びいき)
・始めにめちゃくちゃ高い値段を提示されると、
その値段に印象が引っ張られ、値下げしました!と言って
本来の値段を提示されるとお得に見えてしまう(アンカリング効果)
・単純接触効果、対応バイアス、ステレオタイプ…
などなど上げ始めるときりがありません。
このように、身の回りの情報は
冷静に考えればおかしいことにも
直感で判断すると何か良さそうと勘違いしてしまうのです。
もちろんこれらの認知バイアスは人間のエネルギーと時間を節約する上で大事な機能です
ただ、直感を100%信じているとそこには必ず誤りが生じます。
人間の本能的な(もしくは文化的な)誤りなので仕方ないことなのですが
どんな認知バイアスがあるか知っているだけで、
「あれ、この情報何か変だぞ?」
と直感で気づくことができます。
直感には良い面悪い面があることを自覚し
両方を活かすためにも
学ぶ価値があるのではないでしょうか。
【今週の何切る?】
皆様お待ちかねのこのコーナーです。
そういえば、麻雀も直感をバカにはできないゲームですよね。
何回も打ってると一見通りそうな牌が
直感で危険に感じる時がありますよね。
さてお待たせしました、
先週の模範解答です。
オーラス 自分は東家 ドラは5マン 6順目 あがればトップでした
上がればトップでもうすでに役が(中が3枚)あるので
この場面で考えることはどうやれば早くあがれるか、だけです。
結論から言うとピンズの5が正解です。
純粋にテンパイになる枚数が1番多いです。
ただここで考えていただきたいのはピンズの5を切った後
どの牌が鳴けるか(ポン・チーできるか)です。
マンズ6、ピンズ1346、ソーズ69
どれが出ても鳴いてテンパイを取りましょう。
テンパイになったら
ほぼトップを取ったようなものです。
さて今回の問題です。
東一局 自分は東家 ドラは1ピン 4順目です
打ち手によっては意見が別れる可能性のある問題です。
切る牌を選んだら、なぜそれを切るのかも説明できれば完璧です。
それでは次回の答え合わせをお楽しみに。
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