ミッションをどうつくるか相談を
うけることがあります。
その理由が、
”社員をうまく動かしたい”
という思いが明白なケースもあります^^;
ミッションは誰をいちばん律するため
に存在するのかというと、
実は社長であり経営陣です。
ここに、
まあまあ誤解があるわけです。
ミッションは決して、経営陣が社員を
都合良く働かせるために存在するもの
ではないんですよね。
ミッションとは、
企業と社会の約束です。
企業ミッションとも呼ばれますが、
企業の社会的な使命と位置づけられます。
社内にのみ閉じた文言ではなく、
社会に対して胸張って公開できる宣言で
なければなりません。
企業と社会の約束に、いちばん
縛られるべきは、もちろん経営陣である
ことは明白なわけです。
ミッションや理念にに共感している
社員たちが、常にその言葉に
「心に響くなあ」
と、シンパシーを抱いているかというと
これもまた違います。
社員たちの実感としては、
自分が向き合っている
”あのお客さんの発展のために”
あるいは、顔を見合わせている
”この人のために”
プロとして仕事の質を高めていく
という感覚の方がリアルです。
普段の生活で
「ミッションを達成するぞ!」
と、思って仕事をしているわけでは
ないのでそれが自然ですし、
それで十分馴染んでるのでいいのです。
ミッションは、社員を動かす道具ではなく、
その約束によって最も縛られるのは、
社長および経営陣です。
経営トップが本気で約束を果たそうとしなければ、
社員がどうしてミッションに合意するのでしょう。
ミッションは、経営陣を縛る。
経営陣は、ミッションに本気になる。
今の経営陣が退陣して、
新しい経営陣に刷新されても、
ミッションに変更が加えられない限り、
その約束と決心は永続的であるということ。
これが、企業の連続性を生むことに繋がります。
ミッションか利益か
という単純な二元論ではなく、
ミッションと利益は表裏一体。
社員をドーピングして
頑張らせるためのミッションを
作るつもりではうまくいかないわけです。
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