自分はよく「再現性」
という言葉を使います。
仕事をしていく上で
どんなに筋が通っていて
論理的であっても、やはり、
理屈だけではダメだからです。
経営は、突き詰めて言えば
「確率」の世界に行き着きます。
「再現性」があるということは、
100%必ず成果が出るという
単純なものではなく、
「AをB回すれば、
C%の確率でDの成果が出る」
というように
資源をある程度投入すれば、
安定したリターンが得られる
システムがあるということ。
まず先に投資をして、
あとから回収する。
経営にはそういった
側面があります。
投資もしていない人が
回収することはできません。
採用もこれらとまったく同じ。
本当に良い人材を採りたいと
思うのであれば、
先に「投資」を
しなければなりません。
高い給与を設定したり、
やりがいを感じさせる仕事
を考えたり、
レベルの高い人材が
「やりがい」を感じるような
条件を事前に準備する。
こういったことは
投資である以上、
リスクを負うことになる。
しかも、どれほど努力しても、
勝率は100%にはならない。
それを理解した上で、
できるだけ勝率の高い勝負を
やっていかないと
会社は伸びていきません。
小さな会社の社長は、
「大手だから良い人材が採れる」
と考えている人は少なくありません。
Googleも、
Appleも、
Amazonも、
最初は中小企業です。
最初から大手の会社などは
存在しません。
よい採用戦略のもと
よい人材を地道に
採っていった会社が、
結果的に大きくなっているのです。
当然、先に投資をするという
リスクを負っているからこそ
自社に必要な人材は
どのような人なのか、
そういった人材を採るためには、
どのようなアプローチがもっとも
有効なのかを真剣に戦略的に考え、
実行に移します。
だから、小さな会社でも
よい人材を獲得する
ことができたのです。
ところが、
手堅い社長は
なんとかしてリスクを負わずに
よい人材を採ろうと考え
将来、会社の核になる人材を
ハローワークで探そうとしています。
そういった社長から、
できる人材を動かすのは、
お金じゃないんだよ
という言葉を聞きますが、
お金以外の魅力を
どれほど高めることができるか。
優秀な人材を望みながら、
先行投資をしようとしない
社長は、
豊作を望みながら、
畑も耕さず、
種もまかない農民と同じです。
やることをやらないと、
成果はついてこないわけです。
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株式会社シナジー
〜2017ホワイト企業アワード受賞〜
〜注目の西日本ベンチャー100に選出〜
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