自己都合退職率
という言葉があります。
一定期間(1年間)に在籍していた
社員数のうち自己都合で退職する
人数の比率のことです。
日本では製造業が低く
小売・サービス業などが
非常に高い傾向にあります。
企業の雇用する力を表す
重要なデータになる
自己都合退職率は
定年や解雇などの
会社都合退職は含みません。
自己都合退職率とは
自己都合退職者
—————-
在籍社員数
多くの採用・教育コストを投下した
社員が数多く退職することは
経営にとっては望ましくありません。
労働市場は活性化して
働く側も多くの雇用先を
選択できる世の中なので
自己都合で退職する社員が0と
言うことにはなりませんが
それでもこの比率が一定レベルを
超えて高いことは経営効率という
視点から見れば大きな問題です。
日本の自己都合退職率は
規模、業種、職種、地域によって
バラツキがあるので比較しにくい
のですが
比較的わかっているのは
□製造業は非常に低く
1%前後
(100名だと毎年1人)
□サービス業は高く
5~15%程度
(100名だと毎年5~15人)
という切り口は
ハッキリとしています。
1%だと会社を維持するのに
毎年1人+定年退職分を補充
すれば事足りますが
15%だと会社を維持するのに
毎年15人採用しなければ
いけません。
正直新卒採用を行うのであれば
自己都合退職率は3%程度までで
なければ採用教育コストが
回収しにくいという現実があります。
100名の会社で考えてみます。
毎年◯%退職すると考えた場合
毎年3%
10年で辞める社員は
約74人
毎年5%
10年で残る社員は
約60人
毎年10%
10年で残る社員は
約35人
毎年15%
10年で残る社員は
約20人
おそらく適切な新卒採用をして
教育費用を投資して
回収できるという新卒採用の
サイクルを成立させる限界は
3~5%の間だといえます。
そうですよね。
採用経費が100万円
育成費用に400万円かかった
人材がいたとして
10年後に残る確率が20%
5人に1人だとして
だったと考えた場合
2500万円の投資に対して
500万円分の人材しか残らない。
これでは割に合う
投資だと言えません。
新卒採用をすることも大切ですが
新卒採用した人材が残る土壌を用意
することがとても大切です。
定着する土壌づくりを
中小企業がどうしていくのか。
採用と土壌づくりは
同時にすすめていかないと
本当に業績アップは成しえません。
私たちがお手伝いできるのは
この採用と土壌づくりの
両輪を向上させることができる
会社さんのみが対象になってきます。
中小企業が新卒採用に
尻込みする一つの理由は
このあたりにあるわけです。
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株式会社シナジー
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