パーソル総合研究所は、
2030年に日本で644万人の人手が不足すると
推計しています。
現時点で、日本は前例のないほどの
人手不足に直面しています。
皆様も、様々な場面で人手不足を
実感されているのではないでしょうか?
2030年には、高齢化率は30%を超えると言われており、
それに伴い、生産年齢人口も大きく減少します。
特に大きな不足が予測されている産業は、
サービス業や医療・福祉業など、現在すでに
人手不足に苦しむ業種です。
これらの業種は、
少子高齢化やサービス産業化の進展により
今後も大きな需要の伸びが予測されている
業種でもあります。
そのため、労働供給の伸びが需要に追いつかなくなると
考えられます。
2030年の644万人の人手不足を解決する対策としては、
以下の4つの方向性があります。
①働く女性を増やす
25-29歳時の労働力率が49歳まで維持されると、
働く女性は102万人増えると言われています。
女性の労働力を増やすためには、
25-49歳の労働力の低下を
解決する必要があります。
労働力の低下要因は様々ですが、出産育児による離職が
要因の1つに挙げられます。
出産育児により離職した女性に、どう働いてもらうかが
人手不足を解消する1つのポイントとなります。
②働くシニアを増やす
内閣府が行った意識調査に対して、
全国の60歳以上の男女の8割が
「70歳を超えても働き続きたい」と回答しています。
また、「働けるうちはいつまでも」と答えた人も4割を占めました。
シニア人材が仕事についてない理由としては、
「条件にこだわらないが、仕事がない」という理由が最多です。
男女別で見ると、
男性は職種が、
女性は労働時間が合わないため、
仕事についていないことが多いです。
シニアの労働参加を促すために、
働く時間などの条件や環境の整備が必要です。
③日本で働く外国人を増やす
2030年には、日本で働く外国人労働者が
約80万人増えることが予想されています。
自社で働く外国人を増やすためには、
そもそもの労働環境や住環境を整える必要があります。
また給料にこだわる外国人が多いので、
日本人と同等以上の給料を支払うなどの
労働条件の整備も求められます。
④生産性をあげる
人手不足を解消する方法として、
単に働く人を増やすだけでなく、
生産性を上げることも方法の1つです。
日本全体の生産性を4%上げることができれば、
298万人の労働力を補うことができると言われています。
生産性を向上させる策としては、IT化が有効です。
作業の効率化はもちろん、AIやRPAなどを活用した自動化も挙げれます。
これらを推進することにより、人手不足を解消することができます。
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