経営計画書は会社の規模や業種問わず、
全ての会社が作るべきものだと思っています。
経営とは家を建てるのと同じで、
設計図が無いと思った形にならないからです。
多くの会社は設計図を作らないまま、
経営をしているような気がします。
それでも成り立ってしまうのが経営なのですが、
成功し続けるためには設計図が必ず必要です。
経営計画書が必要な理由は3つあります。
1. 経営計画書は、会社の「目的」である「経営理念」を実現させることができる
2. 経営計画書は、会社の「目標」を明確にすることができる
3. 経営計画書は「社長の考え方や価値観」を全社員に浸透させることができる
つまり経営計画書を作る目的は、「経営理念」を実現させることです。
そして会社の目的も「経営理念」を実現させることです。
経営理念とは、「何のためにこの仕事をしているのか」という、
会社の存在意義を言語化したものです。
また会社の「目標」とは、「今年は売上10億円を目指す」とか
「利益5000万円を目指す」、「給与1000万円を目指す」、
「野球大会で優勝を目指す」といったように
具体的に目に見えることや数字で表現できるものです。
目標は、会社の目的を実現するための手段であり、
尺度や評価であり、判断基準です。
「目的」を達成するために「目標」があり、
会社は「目的」を実現させるために存在します。
経営計画書は、会社の「目標」を明確にし、
「目的」を実現させる道具です。
そして経営の本質は、社長が意図していることを、
他人を通じて行う事です。
しかし経営で最も難しいことも、社長が意図していることを、
他人を通じで行うことです。
経営計画書は、社長が意図していることや価値観を
紙に書き、言葉で伝え、全社員に浸透させる道具です。
経営計画書には、多くの中小企業で欠けている、
経営理念・使命感・未来像・戦略・戦術・目標数字・実行のチェックなど、
経営で必要となる最低限の項目が網羅されています。
会社は経営理念を実現させるために存在し、
組織は全ての「人」を幸せにするために存在しています。
ここで言う「人」とは、社長を含む全従業員と
お客様、並びに社会の人々です。
もし会社の目的が、社長個人のお金儲けであるとすれば、
社員はついて来ないでしょう。
そこで経営計画書に会社の「目的」である「経営理念」を掲げることで、
価値観や正しい考え方を会社の求心力とすることが可能となり、
良い会社創りができるようになります。
経営計画書の作成過程で、事前に経営のシミュレーションを何度も行うことで、
無駄を減らし効果的に目標地点まで到達できるようになります。
経営計画書を活用することで
通常10年かかる目標への道のりであっても、
3年で到達できるようになるのです。
努力には、方向性があります。
無駄な努力は、無駄です。
経営計画書とは、目標地点まで最短で到達することを
可能にする道具です。
経営計画書を作ることも大切ですが、
成し遂げたい未来に向けての道筋を
仮説を持って示したものになります。
チームメンバーと一緒に目指したい未来を
言語化、見える化することで
チームメンバーも同じ方法を見て
一緒に働いてくれるのではないでしょうか。
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