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「1 on 1ミーティング」とは、1対1で上司と部下が
定期的にミーティングを行うことを指します。
1 on 1ミーティングは会議や査定ではなく、
個人の人材育成のために行われるミーティングです。
すなわち、人事査定のためのミーティングのように
評価基準に照らし合わせて何ができて何ができていないかを明確にして、
給料や人事にその結果が反映されることはありません。
また会議のように具体的な仕事の進捗状況を共有したり、
具体的な営業施策を話し合う場ではありません。
1 on 1ミーティングは、上司が部下の仕事上の悩みや目標をヒアリングして
悩みを解決したり、目標を達成するための指針を示したりする、
あくまでもアドバイス的なミーティングです。
よって、通常の会議や人事査定のミーティングよりも
部下が気軽に自分に考えを説明できるように、
ラフな形で行うことが多いのも特徴のひとつです。
昨今、1 on 1ミーティングが注目を集めているのには、
いくつかの理由があります。
まず1 on 1ミーティングが注目を集めている理由として挙げられるのが、
キャリアプランの多様化です。
バブル期以前の日本では、終身雇用・年功序列の会社組織が一般的でした。
このような会社組織のメリットは、
個人がキャリアプランについて考える必要が無いということです。
会社の指示通りに仕事をしていれば給料が保証されて、
企業年金や退職金などによって退職後の生活も保証されているので、
社員がどのようにキャリアを形成するか深く考える必要はありませんでした。
しかし、このような組織体制は崩れ去り、
多くの人は会社に所属しながら自分のキャリアをどのように
形成するべきか悩むようになりました。
また、仕事の仕方も変わってきて、
組織力だけではなく社員一人ひとりの能力の重要度が高まっています。
人口が増加している局面では、全員が同じ働き方をしていても
組織として統率が取れていれば、
市場規模の拡大に伴い会社の業績は向上してきましたが、
人口が停滞し、多くの産業で市場規模が現状維持・衰退している昨今においては、
個人の力が重要になります。
すなわち、個人や会社の最前線で活動している社員の小さな思い付きが
イノベーションにつながり、未来の会社の業績を支えることになるのです。
よって社員一人ひとりが自分の能力を最大限に発揮できるように、
また継続的に能力を高めていけるようにこまめなフォローが求められるのです。
このような状況において、1 on 1ミーティングは効果を発揮します。
上司と部下で定期的に仕事を含めたざっくばらんな話し合いをすることによって、
チームのコミュニケーションの活性化と連携強化が期待できます。
また、部下のキャリア上の悩みが解消されたり、
どのように働けば良いか指針が与えられたりすることによって、
個人の能力の発揮、継続的な能力の向上、離職率の軽減にもつながります。
更にアドバイスをする上司側にも、マネジメント能力の向上が期待できます。
このように手間はかかりますが、それを実施することによって
得られる恩恵も大きいために、1 on 1ミーティングは注目を集めています。
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