成功している会社にはミッションがあるというのは、
有名な話です。
実際に、「ミッションがある会社」と「ミッションが無い会社」の
収益を調べたところ「1.76倍」の差があったという研究結果もあります。
しかも、これは「黒字企業どうし」の比較。
「赤字企業」も含めると、その差はもっと大きくなります。
ミッションを「ひとこと」で表したものを
「企業スローガン」といいます。
このスローガンは、まさに「会社のキャッチコピー」
大きな広告費をかけるのが難しい、小さな会社にとって
魅力的な企業スローガンは、ひとつの広告にもなります。
(詳しくは後半でご説明します)
自分の力で、ひとつの広告塔がつくれるのなら、
つくらない手はありませんよね。
魅力的なキャッチコピーをつくるのに必要な能力は
次の3つだとされています。
1.商品理解:50%
2.常識:30%
3.クリエイティビティ:20%
どんなコピーライターでも、最も時間をかけるのは
「商品理解」の部分です。
なぜなら小さな会社のスローガンを考える際には、
「難しい表現」を使うことは好まれません。
必要とされるのは「わかりやすさ」と「シンプルさ」です。
そのため、小さな会社の企業スローガンを考える際は、
特に「どれだけ会社を理解しているか」が重要となります。
Contents
茨城県にある小さな調剤薬局〈やまぐち薬局〉さんは、
「相談できる『くすりやさん』」を
企業スローガンとしています。
「企業スローガン」と聞くと、
大きな会社のものが、頭に浮かぶかもしれません。
例えばナイキ社の「JUST DO IT!」などは、
すぐに思い出せますね。
ただし、このようなメッセージは
莫大な広告費をかけ、CMなどを通して
「繰り返し」伝えているからこそ、
「会社」と「メッセージ」が結びついているもの。
小さな会社が、このような
「カッコイイ」スローガンを打ち出しても、
いったい、何をやっている会社なのかわかりません。
小さな会社に必要なのは、
「誰に、何をしている会社なのか?」
「どんなことを目指しているのか?」
「他社とどこが違うのか?」
を、シンプルに表すことです。
「相談できる『くすりやさん』」のように、
シンプルで、どんな会社なのか?が
伝わるものを目指しましょう。
そのために、まず必要なことが、
「自社のことを深く知る」ということです。
自社を俯瞰し、理解を深めるのはなかなか難しい作業です。
意識的に「時間と機会」をつくらない限り、
普段の仕事の中で改めて「自社をよく見てみよう」と
思うことは少ないでしょう。
特に創業直後は、取り組まなければならないことが多く、
ついつい後まわしにしてしまいがちです。
そこでオススメなのが補助金を申請すること。
「え、補助金?」と意外に思われるかもしれません。
ポイントは補助金の申請時には、
事業計画書をつくり込む必要があるということです。
そして、その事業計画をもとに
融資の担当者に「想い」や「自社のこと」「今後の成長戦略」などを
伝えなければならないのです。
「誰かに、わかりやすく伝える」ためには、
自社のことを深く知る必要があります。
自社を俯瞰し理解を深めるために、
事業計画書をつくる作業はうってつけと言えます。
専門家のアドバイスを受けながら、この過程を行うことで、
自社への理解が一気に深まります。
成功している会社には、ミッションと、
それを「ひとこと」であらわす企業スローガンがあります。
企業スローガンとは「会社のキャッチコピー」のこと。
魅力的なキャッチコピーづくりに必要なことの
50%は「商品・会社の理解」です。
自社を深く理解するためには、事業計画づくりがオススメ。
補助金を申請すればさらに、事業計画書づくりが
一石二鳥のアクションとなります。
創業したての会社は「自分たちはどんな会社なのか?」を
わかりやすく伝える必要があります。
そのとき、魅力的な企業スローガンは、
あなたの会社にとって、大きな力となります。
ぜひ自社のことを、じっくり しっかり考える時間を取って、
「企業スローガン」をつくってみてください。
弊社で毎月開催している
社長の学校「プレジデントアカデミー」の今月4月のテーマは
「ミッション」です。
会社の軸になる経営理念・ミッションについて
作り方や活用方法をお伝えします。
少しでも気になった方はこちらより詳細をご覧ください。
経営や採用のお役立ち情報をお届けします。
シナジーメルマガ『ぐっとレター』に登録