経営者向け
2022/04/15 (金)
小濱亮介

話を”聴く”のは難しい

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弊社の今期のスローガンは「listen~聴く力を高める~」です。

ヒヤリング(聞く)は受動的
リスニング(聴く)は能動的

”聴く”とは相手が話したことに対してまずは受け止め
自分の感情は置いて、相手の感情に寄り添うこと。
なんでこう考えたんだろうか、と興味を持つこと。

聴くことに意識を集中させ脳みそをフル稼働させ
入ってくる情報を自分自身に取り込もう。
働く仲間やお客様、周りにいる人達から
話をしてもらえる関係性を構築する努力と
聴いたことの意味を理解する努力をしよう!

***

日本で「上司が話している時間のほうが長い」と
回答した部下の割合は53%だったそうです。
日本以外の先進国では20~30%台だそうです。

日本では「会話の頻度」が高いものの、
「良好度」「会話の充足度」が低いことからも
会話に置いて上司が話している時間が長いことが
推測できるかと思います。

日本のリーダー(上司)は、相手を理解するよりも
自分の思い・考えを伝えることに一生懸命になる傾向が
あるのかもしれません。

自分の思いや言葉が、相手に伝わらないのは、
「リーダー自身がしゃべりすぎていること」に
その原因の一部があると思います。

「しゃべり上手は聞き上手」と言われるように、
できるリーダーは多くを語りません。

傾聴とは、ただ相手の話を聞くのではなく、
注意を払って、より深く、丁寧に耳を傾けることです。

「聴」という漢字には「耳」+「目」+「心」
というパーツで成り立っています。

多くのリーダーは自分と違う意見が出てくると
つい「だからさぁ……」「でも……」と否定や反論をして、
自分の話を始めてしまいます。

なぜそのようなことになってしまうのでしょうか?

それは、部下の話は大したことがなく、
自分の方が優れていると思っているからです。
心のどこかで自分が「正」だと考えてしまい、
従わせようとしてしまいます。

もしくは表面的には相手の話をちゃんと聞きたいと
思っていたとしても、
本心では優れた人と思われたいという思いがあるため
部下の話を聞くことを後回しにしてしまうのです。

正しい聴き方は、自己流で身につけるのは難しいと

もちろん相手によって聴き方を変えていくことも大切ですが、
基本的な傾聴の方法を知っておくことはとても大切です。

自分自身の聴き方を客観的に見てみる機会を設けると、
様々な発見ができるのではないかと思います。

リーダーの思いを部下に伝えることも大切ですが、
まず部下を理解しようとする姿勢を見せることで
相手との関係が変わるのではないでしょうか。

良い関係が築けているからこそ、
リーダーの思いが部下に伝わり
組織も変わっていくのだと思います。

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この記事を書いた人
2010年、新卒でシナジーに入社し、人材サービス事業に従事。2021年に執行役員に就任。 これまでに2,000名以上の転職相談を受けた経験から求職者の視点を取り入れた中小企業の採用戦略を立てることを得意とする。 社内で新規事業の立ち上げを5事業ほど経験し、自身も2019年に社内起業を行い、代表も務めている。 様々な経験から採用戦略、経営戦略、システム構築などのアドバイザーとして活躍しており、10社以上の顧問先持つ。
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