少し前のことですが、
日立製作所が週休3日制を導入しました。
他にも既に導入していたり、
検討していたりする企業が増えてきています。
週休3日制を導入する目的はいくつかありますが、
「多様な人材、優秀な人材を採用するために導入する」
という企業もあるそうです。
今後、人手不足がさらに深刻化する中で、
「働きやすい会社」にするためにさまざまな制度を
導入する企業が増えてきました。
週休3日制もそうですが、テレワークの推進、
産休・育休、フレックスタイム制、
70歳までの就業機会確保など、
女性や高齢者、家庭の事情などで働き方に制限のある人も
活躍できるように配慮がされるようになってきました。
以前に比べ、働きやすい会社が多くなっているのは
間違いありません。
しかし「働きがい」という点においては、
実は以前より低下している傾向にあるようです。
「働きやすさ」にばかり目が向き、
個人の「働きがい」への配慮が足りない企業も
あるということです。
そのような企業でよく見られるのが、
従業員の権利意識の肥大化です。
仕事での責任や成果を求められないにもかかわらず、
労働時間の短さや休暇など従業員の権利ばかり認められると、
責任を果たさず権利だけ主張する社員が増加します。
成果を求められることもなく、
就業時間をなんとなく過ごす
「お客様状態」の社員が増えてしまうと、
個人はもちろん会社の成長を妨げる
大きな要因になります。
多くの日本企業、特に大企業が
陥っているのがまさにこの状態です。
やはり、企業が目指すべき姿は
「働きがい」のために「働きやすさ」が
重視されることだと思います。
多様な価値観や事情を抱える個人が、
それぞれの目的意識を持って
自分の役割を果たし、
努力や成果を周りから認められながら
充実感を持って働ける。
そんな企業を目指すべきではないでしょうか。
働きやすさを重視する企業は増えていますが、
今後は働きやすさに加え「働きがい」も
同時に考える必要があります。
社員の定着においてももちろんですが、
採用においても重要ですので、
ぜひ「働きがい」という視点で
自社を見直してみてはいかがでしょうか。
経営や採用のお役立ち情報をお届けします。
シナジーメルマガ『ぐっとレター』に登録