チームビルディングの三大要素は、採用・育成・メンテナンスです。
そして育成とメンテナンスの根本は、採用です。
つまり採用に力を入れることが結果的にチームの質を
高めることにつながるのです。
今回はチームビルディングの要である採用について、
3つのポイントを紹介します。
まず採用において重要なのは「簡単に決めない」ということです。
中小企業の場合、ひとりの社員が会社に与える影響力は大きくなります。
そのため、慎重に人材を選んでいかないと後々苦労することになります。
Contents
意外と多くの会社で見落とされているのが
「自社の欲しい人材を明確にする」ことです。
面接に来た人たちを相対的に比べてなんとなく決めていては、
本当に自社に適した人材は採用できません。
そのため採用において経営者がまずするべきなのは、
欲しい人材を明確にすることです。
優れた人材には大きな影響力があります。
どんな人材が欲しいのか、またどんな人材が今必要なのかを
書き出してみましょう。
最初は難しく考えず、「積極性」や「チャレンジ精神」など
シンプルな言葉で思いつくだけ書き出してみましょう。
そしてその中から優先度の高いもの10個を選ぶと、
自社の【欲しい人材10か条】が見えてきます。
【欲しい人材10か条】を満たす人材に来てもらうために、
すぐできることは「見た目」を良くすることです。
もちろん本当の姿を磨くことが大切ですが、
本当の価値や魅力が正しく伝わっていないことがよくあります。
会社の見た目とは、たとえばホームページです。
求職者は必ずホームページをチェックするでしょう。
客観的に自社のホームページを見たときに、
「ここで働きたい」と思えますか?
無料あるいは安価で、かつ比較的簡単に
ホームページを作成できるツールがいくつもあります。
その中から会社のカラーや良さを表現できそうな媒体を選び、
魅力が伝わるホームページを作りましょう。
小さな会社や認知度があまり高くない会社は、
それだけで採用が不利な場合も多いでしょう。
しかし、それは一般的な求職者のニーズを
考え過ぎているからです。
中小企業には中小企業にしか求職者に提供できない、
特権的な価値・武器もあります。
例を挙げると、
①成長余力がある
②分かりやすい社会正義を語れる(ミッションや使命感)
③挑戦できる環境
④チームとしての一体感
⑤風通しの良い社風・仕事環境
⑥社長・経営陣と近い距離で仕事ができる環境
⑦経営に携われるチャンスがある
将来的に起業したいと考えている、
大規模な会社よりも小さい会社のほうが肌が合う、
といった求職者からすると、
これらの要件が魅力的に映るものです。
採用までのプロセスは、多い方が良いです。
もちろん多ければ多いほど良い、という訳ではありませんが、
1回の面接だけで人を理解することはできません。
そのため「できるだけ接する回数を多く、接する時間を長く」
できる採用プロセスを作りましょう。
新卒採用の場合、インターン制度を設けることをおすすめします。
最近ではインターンを経験したいと考えている学生が増えていますが、
企業側にもメリットがあります。
まず1つ目のメリットは、育成しやすい人材か否かを
採用前に判断できることです。
採用をしたら育成をする必要がありますが、
単に優秀かどうかだけでなく、
その人材が自社の企業文化・ミッションに共感し
力を発揮できるかどうかも、育成の際には重要です。
2つ目のメリットは、接触回数を増やしてから採用すれば、
自社と求職者の双方が“ミスマッチ”を減らすことができることです。
今回は新卒採用を例に見てみましたが、
中途採用であっても簡単に採否を決めず
ステップを作って採用しましょう。
組織力の高い会社は、人材の教育・管理制度が整っています。
しかしそれ以前に、人材を採用するノウハウも優れているのです
採用方法を見直す・グレードアップすることが、
チームビルディングの要となります。
弊社が毎月開催している
社長の学校 プレジデントアカデミー
1月のテーマは「チームビルディング」です。
事業を安定的に継続させるために不可欠な、
自立型の組織の設計術について解説します。
少しでも気になった方というは、
こちらから詳細をご確認くださいませ。
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