2021年に流行語大賞にノミネートされた「Z世代」という言葉を
最近よく耳にするのではないでしょうか。
お笑いでは少し前に第7世代というものが流行り話題になっていましたが、
世界のマーケティングにおいてはZ世代が非常に注目を浴びています。
Z世代とは1996年~2012年の間に生まれた人たちを指しており、
一般的には「最近の若者」というニュアンスで使われる言葉です。
ちなみに2013年以降に生まれた人たちはα世代と呼ばれています。
急激に注目されるようになった印象があるかもしれませんが、
実はZ世代とそれに類する言葉は以前から存在していました。
例えば1965年~1980年に生まれた人はX世代、
1981年~1995年に生まれた人はY世代と呼ばれています。
X世代が最初に呼ばれるようになったのですが、
「これまでとは異なる考え方をする未知の若者」の総称として、
第二次世界対戦後に生まれた人たちのことをX世代と呼ぶようになりました。
その後、時代背景や景気の状況、情報に触れ価値観が変わる世代ごとに区切って
アルファベット順に呼ばれるようになったのです。
では、なぜZ世代が注目を浴びているのでしょうか?
それは、これからの消費においてZ世代の影響がとても強くなってくるからです。
世界の人口が約77億人、そのうちY世代が31%でZ世代が32%と言われています。
世代によって若い頃の情報収集の仕方に始まり、景気の状況から興味の対象まで
全く異なります。
最近になってLGBTQや人種差別が社会的な問題になってきましたが、
これはZ世代が社会的な問題にとても注目しているという側面があります。
テレビ離れが進み、ネットやSNSを信頼できる情報として様々発信しています。
一方日本ではZ世代の割合が15%と、世界に比べ非常に低くなっています。
そのため他国と比較するとZ世代に向けた取り組みが遅れていると言われています。
X世代やY世代を取り込んでいかないと選挙に勝てないということも、
大きな要因ではないでしょうか。
世界に比べその波は遅くはありますが、
若い世代が今後の日本を引っ張っていくのは間違いありません。
その世代に合わせたマーケティングや働き方を考えていかなければ、
企業は必ず衰退していきます。
自分たちの世代とは違うからと距離を置くのではなく、
その価値観をしっかり理解して、自分たち企業を変えていかなければならないのです。
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