7月に入り高卒求人が公開になったことで、
いよいよ高校生の採用活動が本格化しました。
既に高校へ求人を郵送された
企業の方も多いのではないかと思います。
高卒採用と大卒採用では
様々な議論がされますが、
よく言われるのは、
「高卒人材は大卒人材より
離職率が高いから、不安」ということです。
実際、新卒の離職率は、
中卒:7割、高卒:5割、大卒:3割が
3年以内に離職することから
「七五三」と言われていました。
実際にここ30年の間、
3年以内に離職する新卒社員全体の離職率は
大きな変化がありませんでした。
ただ、最新のデータを見てみると、
この数字に変化があることがわかります。
厚生労働省が2022年10月に公表した、
新規学卒者の就職後3年以内の離職状況によると、
高卒就職者では、35.9%、
大卒就職者では31.5%という結果になりました。
(2019年3月に卒業した新規学卒就職者のデータ)
このように、以前ほど離職率に差がないことがわかります。
では、高卒と大卒では退職理由に変化はあるのでしょうか?
結果は下記のようになっております。
○高校卒
1位 人間関係がよくなかった(29%)
2位 労働時間・休日・休暇の条件がよくなかった(28.7%)
3位 賃金の条件がよくなかった(26.1%)
4位 仕事が自分に合わない(22.2%)
大学卒
1位 労働時間・休日・休暇の条件がよくなかった(33.2%)
2位 人間関係がよくなかった(21.3%)
3位 賃金の条件がよくなかった(20.9%)
4位 仕事が自分に合わない(19.2%)
※厚生労働省が発表した
「平成30年若年者雇用実態調査の概況」より
順位の変動はありますが、
どちらも退職理由の上位3つは同じ理由でした。
つまり同じ対策で、
高卒・大卒問わず退職を抑制することが期待できます。
大卒採用に行き詰まりを感じていらっしゃる
企業の方は、この機会に高卒採用も
ご検討してみてはいかがでしょうか。
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