経営者向け
2023/09/25 (月)
乾 恵

男性の育児休業取得率の公表が義務化に!?

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先月のシナレッジの記事にて、
小濱の育児休暇のレポート記事を掲載いたしました。

政府は、男性の育休取得率を2025年までに
50%という目標を掲げており、昨年度の取得率は17%と、
前の年より3ポイントほど増えてはおりますが、
目標と比べると大きな開きがあります。

このような背景もあるかもしれませんが、
厚生労働省は企業における
男性従業員の育児休業取得率の公表義務を、
現行の従業員数1000人超の企業から、
300人超の企業に拡大する方針を示しました。

公表する企業が増加する中で、
今後、男性の育休取得率もますます重要視されるようになり、
採用活動において重要な数値の1つになるかもしれません。

さて、男性の育児休業が低い理由としては、
・育児休業を取りにくい雰囲気
・仕事が属人化している/人手が不足しており、休んだら仕事が回らなくなる
などが取得が進みづらい企業内部の要因です。

男性の育児休業の促進のためのポイントについていくつかまとめてみました。
ぜひ意識してみていただければと思います。

1.ポジティブな企業文化の構築
男性が育児休業を取得しやすい雰囲気を醸成するために、
上層部からのメッセージや取り組みが重要です。
企業全体で家族・育児を尊重し、
柔軟な働き方を奨励する文化を育てることが大切です。

会社によっては、社長自らが
「男性社員も堂々と育児休業を取ってください。」と
社内に向けて発信している企業もあります。

また、中間管理職の方の理解が深まらないケースもありますので、
男性の育休に関する研修や注意点、
呼びかけなどを徹底することもとても重要です。

2.育休取得のフローの明確化/相談窓口・問合せ窓口の設置
男性が育児休業の取得が進まない理由として、
取得方法や取得することに対して
漠然と不安に感じることなどがあげられます。

「どのように取得の申請をしたら良いかわからない」、
「必要な手続き等が分からない」、
「注意するべきことは?」など、
個々によって様々感じることがあります。

育休の取得が進んでいる企業であれば、
過去取得者に聞くことができますが、
そうでない場合は、どうしたら良いか分からない人も多いです。
そのため、専用の窓口をおいたり、
フローを明確化して周知するなど行う必要があります。

3.仕組みを整える
その人にしかできない仕事を
できるだけなくすようにすることです。
その人がいないと仕事が回らない状態にしてしまうと、
育休取得が進みません。

日頃から、業務が属人化していないか考え、
仕組み化の意識を持つことで、
育休の取得にはもちろん、有事の際にも、とても役に立ちます。

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